なぜ抑揚のない話し方になるのか。『3つの動かない』
抑揚のない話し方。
聴いていて眠くなると言われる。
棒読み。
だらだら喋り。
ぼそぼそ話してしまったり、
つらつら話してしまったり、
お喋り、ならいいけれど、
スピーチや講座、
仕事で伝える場が多い方は、
やはり、豊かに伝えられるといいですね。
今日はこの3つの動かない、
についてお話します。
抑揚がない3つの理由
1.表情筋が動かない
表情筋が動かない。
このタイプの方はとても多いです。
表情筋って普段はよほど意識していないと、
基本、固まっています。
ZOOMや動画で自分の顔を見てみると、
驚くほど自分の顔が真顔で固まっていることに気づくでしょう。
この表情筋、
実は、
滑舌や声の表情を大きく左右しています。
表情筋が固まっていると、
声は固くなり、暗く重たくなり、
また、滑舌も悪くなります。
しかも、年々歳を重ねるとともに、
より一層、堅く重たくなっていく。
意識して表情筋を動かし、
持ち上げ、
自由に動かせるようになっていくと、
声も話し方も自然と豊かになっていく。
表情筋は、とても大切なのです。
2.感情が動かない
感動、してますか?
日常生活は毎日の繰り返し。
朝起きて、通勤し、仕事して、
帰ってきて、ご飯食べて寝る。
この日々の中で、
どのくらい心を動かしているでしょうか。
この感動や感情、こころが動く時間が少ないと、声や話し方の表情もかたくなり、抑揚がなくなります。
いかに喜びや、嬉しさや、
寂しさや、怒りや、生きてる感動を純粋に味わえるか。
ここに、抑揚の鍵が眠っています。
とはいえ、
日々の繰り返しの中で、
感動やココロオドルことがそうそうあるわけでもありません。
ですが、
ささいなことに感情を感じてみるよう意識するだけでも、まったく違う。
美味しいものを、『美味しい・・・』としみじみ味わいながら、頂く。
空を見上げて、『ああ、青いなぁ・・・広いなぁ・・・』としみじみ溶け込むように眺める。
この積み重ねが、声の味わい、声の表情を創っていくのです。
普段の生活の中でも、
じんわりと感じていけば、
感動すること、
心動くことがたくさんあるはずです。
ぜひ、目を向けてみて下さい。
3.音域が動かない
音域というと
歌しか意識が向けられませんが、
喋り声にも音域があります。
喋り声の音域、考えたことありますか?
この音域が全体的に高いひと、
低いひと、という括りだけではなく、
音域をどのくらいの幅で使っているのか。
これは人によって違います。
棒読み、抑揚がないひとは、
この音域がとても狭いです。
大学の先生などに多いですが、
授業をずっとだらだらぼそぼそと
同じ音のトーンだけで話されると、
学生にとってはなかなか睡魔との闘いとなる。
この喋り声の音域を広げていくと、
声は豊かになっていきます。
まずは、自分の音域に目を向けてみて下さい。
自分が
どのくらいの音の高さで話をしているか。
1分話すなかで、
どのくらい音の移動をしているか。
自分を知らなければ、
自分を変えることもできません。
そのために、録音して聴いてみる。
まず第一歩としてお勧めです^^。